アズマタイフウの構築記事

動画投稿サークル『アズマタイフウ』で、結果を残した構築の記事を書いていきます。

【ポケモンSV】テラピース『縛り』構築【S4:463位】

【はじめに】

いつもお世話になっております、動画投稿サークル『アズマタイフウ』所属のギンと申します。この度は4期連続で最終3桁、並びにレート2000を達成することができたので、構築記事を書かせて頂きます。今回は『テラピースを使わない』という縛りを設けて対戦していたので内容も少し面白くなっているのではないかと思います。良ければご覧になっていってください!

 

・PT画像

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(レンタルコードも公開するので、良ければ活用して下さい)

・順位画像

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(瞬間最高は110位でした!)

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(最終順位は463位でした!3桁前半取れて嬉しいです!!)

 

【構築経緯】

2月末のアプデでテラピースの節約ができなくなってしまいました。幸いな事に前期の構築の4/6がテラピースを使わずとも強いポケモンだったので、それならいっそ、テラピースを未使用の縛りを設けて構築を組んで見ようと思い、この構築を組むに至りました。(一致テラス縛りではなく、野生で出現するテラス縛り、という意味。例えばハッサム系統なら虫・飛行・ノーマルが野生捕獲可能なのでOK、鋼はダメ、といった感じです。)

眼鏡ハバタクカミ、攻撃ブーストイダイナキバを続投して、ハッサムをノーマルテラス、セグレイブを氷テラスに変更、残りの2枠を探って行った結果、A振りヘイラッシャと厚底ブーツカイリューに決定して、構築が完成しました。

 

【縛り】

この構築を語る上で重要となってくるのが『縛り』という概念です。

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『縛り』とは、自分や他者と交わす誓約と制約なこと。

破った際の罰は計り知れず呪術における重要な因子となる。

また、術式と開示や自信への制限も「縛り」であり、呪力を高めるなどの効果を齎す。

(呪術廻戦公式ファンブックより引用)

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(例: 七海の時間による『縛り』。終業時間中は一定程度呪力に制限をかける代わりに、時間外労働となった場合は制限していた分より高い呪力を発揮できるようになる。)

つまりはこの構築は『テラピースを使わない』という制約によって、『タイプ一致技の火力を底上げする』等の恩恵を受けている訳です。所謂『縛りプレイ』といった自らに枷をつけた構築ではなく、あくまで呪力の強化のための意味のある『縛り』なんですね。その点を勘違いしないで頂けると幸いです。

 

 

 

 

 

これ以降もこのノリで書いていくのでよろしくお願いします。

 

【個体紹介】

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セグレイブ@命の珠

NN:コルデスト(coldest)

ねつこうかん 氷テラス

いじっぱり AS252 H4

氷の礫 氷柱針 巨剣突撃 フリーズドライ

調整意図:アーマーガアなどにテラス込みでゴリ押ししやすくするためにA特化で採用

氷テラスフリドラセグレイブです。『縛り』による呪力の強化により、本来使えない特殊技を使うことができるようになりました。初手に投げて、後ろに控えているであろうヘイラッシャを誘い、フリドラでじわれを躱しながら突破する動きが強力でした。テラスタルは氷柱針の必要回数を減らしたり、礫の火力を上げたりと切る場面は多々あったのですが、氷単タイプは耐性が本当に弱くなるので切るタイミングは難しめだと思います。この型はサーフゴーに特に弱いですが、スカーフの場合は巨剣が半分弱入るので、後出しの回数を減らすことが可能です。選出率2位。

 

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ハバタクカミ@こだわり眼鏡

NN:カミバミ(同速に勝つ事を願って『カミ喰み』)

こだいかっせい フェアリーテラス

おくびょう CS252 H4

シャドーボール ムーンフォース

サイコショック マジカルフレイム

調整意図:特になし

一般的なフェアテラ眼鏡ムンフォを打つハバタクカミです。雑に削りを入れるポケモンだと思っているので、火力もSも妥協したくなくて調整はしませんでした。雑に強かったです。このポケモンは『特性を発動させない』ことによる『型バレの防止』という『縛り』も行っているのも大事な点であり、ハッサムに堂々と投げる事で襷や炎テラスを警戒させるヤンキープレイを取ることができます(1勝1敗)。技構成は流行りの滅びの歌などを入れるか迷ったが、どの技も打つ機会があったのでフルアタとした。選出率1位。

 

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ヘイラッシャ@オボンのみ

NN:ヘイオマチ(寿司屋の掛け声から)

てんねん 水テラス

いじっぱり A236 D244 S28

ウェーブタックル 雪雪崩 地震 欠伸

調整意図:11nまでA振り、耐久指数を上げるためD振り、同速意識のS振り

所謂有限ヘイラッシャ。前期の記事で『正解のヘイラッシャが分からない』と言っていたんですが個人的にこの型はその正解にかなり近く感じました。やることはシンプルで『1発耐えて流す』or『1発耐えて殴る』。攻撃技の火力が全て100以上なため、雑に削って裏の先制技で縛ったり、欠伸の交換先に負荷をかけたりすることが可能。受け出しするためにオボンは必須で、この構成でかなり完結しているように思えます。地割れは『誰でも倒せる可能性がある』故に『縛り』による強化は期待できないため、構築に合わないと感じ入れませんでした(本音を言えば、一撃必殺はプレイングを甘くする原因だと考えているので、『上手い人』が使うのは良いが、『上手くなりたい人』が使うべきではない、という自論があります)。水テラスは1度だけ使いましたが、水テラスウェブタでラウドボーンを落とせなくて絶望でした(1敗)。これに関してはワニが硬すぎる。地面テラスの方が絶対使いやすく、このPTコンセプトにはそぐわないポケモンだが、トドロクツキなどの積んでくるポケモンがキツすぎたのでなくなくPT入りした。選出画面で強いのが偉い。選出率6位。

 

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イダイナキバ@ブーストエナジー

NN:カムイ(アイヌ語で神)

こだいかっせい 地面テラス

ようき AS252 H4

ぶちかまし インファイト

アイススピナー 挑発

調整意図:カイリュー・セグレイブ・サーフゴー・耐久振りクエスパトラ等に上から動くために最速。

個人的にSVで最も使用感の気持ち良いポケモンであり推しポケ。アイテムによる火力強化と『縛り』による呪力強化で超火力が出せる。具体的には、ハッサムニンフィアマリルリといった中耐久のポケモンをテラスぶちかましでワンパンすることが可能。しかし、特性の関係上型バレもしやすいので、受けきれない状況を作ってあげるのが大事であり、後述するハッサムとの並び(通称『キバッサム』)で使うのがとても強かったです。4枠目の技であるちょうはつは、キョジオーンやカバルドン、アラブルタケ、遅いクエスパトラなどに打ち、安易な受けや積みへの抑止力として重宝しました。とてもオススメな技なので是非使ってみてほしいです。選出率3位。

 

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ハッサム@突撃チョッキ

NN:パンチライン(バレパンのイメージとHIP HOP用語から)

テクニシャン ノーマルテラス

いじっぱり H236 A236 S36

バレットパンチ 蜻蛉返り

ダブルアタック インファイト

調整意図:HPを16n-1、Aを11nにして残りをドドゲザンやジバコイル意識でSに

イダイナキバの相棒枠として採用しました。ハバタクカミ・テツノツツミの相手をしてもらったり、カイリューマルスケを蜻蛉で剥がしてキバに繋いだりするのが主な役目で、半クッション半アタッカーという型。前期は雑に鋼テラスで使っていたんですが、イマイチパッとせず悩んでいた所、この『縛り』によってノーマルテラスという答えに辿り着くことができました(ノーマルテラスストライクは野生で出現するため、縛りの範疇という扱いです)。ノーマルテラスダブルアタックはそれなりの火力を出すことができ、ノマテラダブルアタック+バレパンによって、ウルガモスやテツノドクガにカウンターを決めることが可能。『縛り』により奇襲性能を手に入れることができたと言えます。一方でこの型だとサーフゴーに打点がなくて困ったりもした。悪テラスどろぼう+バレパンでドクガはぜんぜん落ちるので、そっちの方が強そうです。選出率4位。

 

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カイリュー@厚底ブーツ

NN:ドラゴ(ドラゴンから、特に由来なし)

マルチスケイル 飛行テラス

いじっぱり H116 A204 S188

神速 地震 テラバースト 竜の舞

調整意図:臆病C252テツノツツミの冷凍ビームマルスケ込み確定耐えまでHP、Aを11nまでにして残りをSに回すことで1舞で最速ブジン抜き

ちょっと珍しい持ち物の飛行テラスカイリュー、調整も上手くいってお気に入りな型。カイリューは野生で出現するため飛行テラスは『縛り』の範疇です。カバツキサフゴやイルカマンが多かったため、そこへの切り返しのアプローチとして採用しました。具体的にはセグカミと合わせて選出し、セグカミでカバを倒しながらツキにテラスを切らせるorサーフゴーのスカーフゴルドラを誘い、そこにカイリューを投げてブーツでステロ無効、マルスケ込みで竜舞したり、飛行テラバ+神速でツキを倒したりする、という流れを想定……していたのですが、思いのほか上手くは行かなかったです(2回くらいは決まった)。イルカは結構止められました。しかし、厚底ブーツによる安定感・ストッパー性能は分かりやすく強く、『縛り』によって与えられた一致飛行物理技によって相手を蹴散らし、補完枠として充分に仕事してくれました。選出率5位。


【基本選出】

・キバッサム+ハバタクカミ

1番サイクルを回すことができる選出。キバの通りが良い時はなるべくハッサムを一緒に投げる事を意識しました。

・セグカミラッシャ

言わずと知れた強い並び……ですが、セグレイブが前のめりすぎる型なのでこの並びで出してもあまり安定はしなかった印象です。

・セグレイブ初手@2

相手に所謂『既存のセグレイブ受け』がいる時に選出。初手から氷テラスで暴れ散らかすことでイージーウィンが可能。


【きつかったポケモン

・スカーフサーフゴー

鋼の一環があるこのPTでは、キバより速い鋼タイプ主にハッサムで処理しなければ行けない訳ですが、サーフゴーにはインファイトが通らないため、チマチマ削らないと倒せず辛かったです。カイリューにはめちゃくちゃスカトリされて、ブーツを見られるのが少し恥ずかしかったのもキツいポイントです。

・鋼テラストドロクツキ

処理しにくい+アイヘでひるむと負けます。上からアイヘは最強。

・テツノブジンやマスカーニャと言った初手襷枠

明確に強いポケモンがいないので、なんやかんや仕事をされてしまいます。これに関してはプレイングの問題かもしれないです……。


【改善点】

ヘイラッシャ→地面テラス

ハッサム→悪テラス

の方が多分強いが、呪力の恩恵が受けられなくなるので要検討。呪術を使わない人なら少なくともヘイラッシャのテラスは絶対変えた方が良いです。


【まとめ】

・前期に使用感のよかった『キバッサム』の並びをちゃんと詰めることが出来つつ、ブーツカイリューというちょっと変わった型のポケモンを開拓できたりもして楽しかった。 

・シリーズCでもイダイナキバは強そうなので、今後はテラピースに縛られず色んな型を育成・考察していきたい。

ポケモンは呪術廻戦

 

普段は動画投稿をしていて、中-上位帯で活躍できるちょっと変わった型のポケモンを紹介する動画をアップしたりしています。この記事とは違い真面目な内容となっていますので、気になった方は下記リンクから是非チェックしてみて下さい。

https://nico.ms/series/383101

 

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ここまで読んでいただきありがとうございました!今後とも、ご贔屓に。